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日本版ISA勉強会に参加しました

昨日(3/22)、「コツコツ投資家がコツコツ集まる夕べ」のスピンオフ企画として、ファイナンシャル・ジャーナリストの竹川美奈子さん主催で開かれた「日本版ISA勉強会&意見交換会」に参加してきました。

金融庁のご担当者から日本版ISA(少額投資非課税制度)の概要、導入の背景と実際にISA口座を利用する場合の留意点や具体例について説明がありました。

日本版ISAの概要については、下記HPに詳しいので、聞いたことがない、という方は一度ご覧ください。

日本版ISA(少額投資非課税制度)|日興アセットマネジメント
日本版ISA - 野村アセットマネジメント


(日興アセットマネジメント Webサイトより)

今回の勉強会で明確になったことの中で、特に重要だと思ったのは以下の点です。

ISA口座内で投資した商品を、5年間の非課税期間内に売却せず継続保有する場合、以下の2つのオプションがあります。

1.通常の課税口座(特定口座など)に移管する
2.新たに開始する非課税期間の投資枠に移す(ロールオーバー)
この場合、「非課税期間終了時の時価」が、移管した際の取得原価とみなされます。

例えば、平成26年に100万円の非課税枠で投資した商品が、平成30年末に50万円に値下がりした場合、上記1、2のどちらでも、「一旦50万円で売却し、50万円で同じ商品を買い直した」のと同じ扱いとなります。

この点はISAを利用する上で重要なポイントです。
なぜなら、投資対象商品の価格変動次第では、ISA口座を利用した方が損をする可能性もあるからです。

具体的に、以下の場合で考えてみます。
(ケース)H26に100万円で投資信託を購入し、H30末に50万円まで値下がりしたところで課税口座に移管し、保有し続けてH35に80万円で売却した。

A.ISA口座を使わない場合
→売却益は80万−100万円=▲20万円 
 税金はかからない

B.ISA口座を使った場合
→売却益は80万円−50万円(ISA口座から課税口座への移管価格)=30万円
 税金 30万円×税率20%=6万円

※ISA口座での配当非課税分は考慮外としています。
※平成30年末に、平成31年分の新たな非課税枠のうちの50万円分にロールオーバーすることも可能ですが、ISAは10年限定なので、最終的にはこのような「損失確定リスク」があります。

つまり、実際の取引としては損をしているのに、ISA口座を使うと課税上は利益が出たものと扱われ、税金が取られてしまう、という場合があり得ます。

もちろん、これは極端なケースで、ISA口座での課税期間終了時に、当初よりも値上がりしていれば問題ありませんが、非課税口座なのだから使った方が絶対おトク、とは限らない、という点は大事です。

それ以外にも、ISA口座では、通常の口座で可能な他の商品との損益通算や損失の繰り越しができない、というデメリットもあります。

一般的には、大きく値上がり益の期待できる商品(新興国株式など)で、ISAを活用すべきとの論調を目にしますが、ハイリターン商品は、同時に値下がり可能性の高いハイリスク商品でもあります。
上記のようなケースを考えると、値動きが大きい商品でISA口座を使うのは必ずしも正解ではない、と感じました。

このような現行制度のデメリットが解消され、ISAが長期投資や国民の資産形成のツールとして広まるには、出席者の意見にもあったように、本制度が時限措置ではなく、「恒久化」されることが不可欠だと思います。

金融庁の方のお話では、まずは10年でスタートし、今後広く普及すれば、ゆくゆくは恒久化を目指したい、とのことですので、現時点では未定ですがその期待は持てるようです。

rennyさんもこの点について書かれています。
rennyの備忘録>日本版ISAを利用して非課税期間の恒久化を実現させよう!

勉強会後の懇親会では、金融庁のご担当も参加され、個人投資家やブロガーの方々との間で、「じゃあ具体的にISAで何の商品を買っていこうか?」という話で盛り上がりました。

平成26年度向けの口座開設は今年10月から開始される予定なので、じっくり考えたいと思います。

<関連記事>
日経新聞のNISA(日本版ISA)記事にコメントが掲載されました
日本版ISA口座の金融機関変更が2015年から可能に?



       
コメント
こんばんは、初めまして。
モカヲと申します。

5年後、非課税枠に移すか否かのときに、そんなリスクに晒されるんですね・・・・全然想像していませんでした。
私はどの投資商品を買おうかしか見えていませんでした(汗)

5年後に非課税枠に移すより、利確した方がいいのかな?
とも考えだしまして。

大変タメになりました!
ありがとうございます!
モカヲさん、読んでいただいてありがとうございます。
自分もモカヲさんと同じく、でした。

もし、5年後に利確できる(上がっている)状態なら、課税口座に移管する場合でも、ロールオーバーする場合でも、上がった状態の時価が簿価となり、5年間の値上がり分はないものとみなされるので、問題ないと思います。

むしろ、5年後に下がっている場合がまずいですね。(記事の例です)

結局、ボラティリティーの大きい商品でISAを使う場合は、非課税のメリットが大きいかもしれないし、余計な課税をされるデメリットが生じるかもしれない、ということですね。
  • shimo
  • 2013/03/25 10:33 PM
インデックス投資日記@川崎から来ました。
すっごく分かりやすかったです。
解説、ありがとうございました。
アフロさん、ありがとうございます。ご参考になれば幸いです。
5年間の値動き(配当も含めて)が税務上はなかったことになる、というのがNISAのポイントだと思います。
  • shimo
  • 2013/05/29 9:37 PM
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