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積立投資なら日経平均でも必ずプラスに?

投資のリスクを分散するためには、ある時点でまとめて投資する「一括投資」よりも、タイミングをずらして一定額を少しずつ投資する「積立投資」(ドルコスト平均法)の方が向いていると言われます。

この積立投資の力を分かりやすく教えてくれる日経電子版のコラムがありました。

マーケット反射鏡>「株式投資はバクチでない」まであと1100円
(ログイン必要です)

失われた20年、と言われるとおり、バブル崩壊以降、日本株は長期にわたって下落トレンドが続いてきました。

下記が日経平均の長期チャートです。(Yahoo! Financeより)


長期的にさえない相場でも、積立投資ならプラス転換する可能性が高い


一括投資の場合には、1990年以降のいつから初めたとしても、利益を上げるのは難しいことが直観的に分かります。
80年代以前から初めて、バブル崩壊前後で売り抜けるのが最も儲かるやり方ですが、これを実践できた人はそれほどいないでしょう。

しかし、積立投資をしていた場合には結果が全く異なります。

当コラムにある日経編集委員前田氏の試算によれば、日経平均がもう一段上昇して14,657円になると、過去のどの時点から投資を開始したとしても、「日経平均に連動する株式に長年、こつこつと毎日同じ金額ずつ投資し続けた人は全員、含み損を解消してプラスに浮上できるようになる。」そうです。

※上記はシミュレーションなので、毎日購入する前提ですが、これを月1回の積立に変えてもおそらく結果はほとんど変わらないと思います。

長期的に株価が下落するとしても、一方的に下がり続けるということはありません
チャートの通り、株価はジグザグと不規則に変動しながら、長い下げトレンドを形成しています。

積立投資(ドルコスト平均法)のメリットは、日本の株式市場のようにさえない相場でも、長期ではプラスに転じるチャンスがまわってくる可能性が高いということです。
これは、株価が低いときほどより多くの株数(口数)を購入できるためです。

積立投資では開始直後に株価が急上昇しても喜べない


もう一つ重要なのは、いつから投資開始した場合のリターンが最も悪いのか、ということです。

記事では、
「日経平均が年初来高値を付けた4月22日の段階では、1982年1月5日から90年5月29日までに投資を始めた人は含み損を抱えている。最も含み損率が大きいのは、86年3月19日に投資を始めた人だ。」
と記載があります。

1986年3月19日の日経平均終値は14,476.54円です(日経平均資料室より)。

一括投資的な考え方をすれば、むしろ、日経平均がピークを付けた1989年末から始めるのが最悪のように感じます。

しかし、積立投資の場合には、バブルによる急騰直前の、「まさにこれから大相場がくる」1986年から始めた場合の方が、ピークの1989年末から始めた場合よりも成績が悪くなります。

この理由は、バブル崩壊前後の異常なまでの高値の期間(90年前後の大きな山の部分)で多くの株数(口数)を買い込んだために、その後投資を続けても平均取得価格がなかなか下がらないからです。

つまり、投資開始直後に急上昇したけれど、その後ダラダラと下がり続けるケースでは、なかなかプラス転換しにくいことが分かります。

数十年という長期の積立投資では、投資開始直後の相場環境がよくても、長期的にはマイナスのケースもあり得る、ということですね。

逆に、例えば投資開始以降30年下がり続けても、低めの価格で多くの株数を買えているので、最後の2〜3年でちょっと上げれば、すぐにプラス転換する可能性もあります。

積立投資では、最終的な評価額は、それまでに買った累積株数(口数)×投資終了時の価格で決まります。
タイミング分散によって、一括投資のようなリスクは防げますが、投資期間が長くなって積立額が増えるほど、価格変動による資産総額のブレも大きくなる点には注意が必要です。

なので、投資期間の終盤では、運用資産全体の変動リスクを抑える方向で、資産配分をリバランスしていくことが重要になってきます。

それにしても、数十年という長期で見ると、最近のアベノミクス相場といわれる株価上昇が、本当に小さなものであることが分かりますね。

積立投資の効果については、下記の書籍が詳しいです。
株価や基準価額の長期的なパターンと、積立投資のリターンの関係について、数多くのシミュレーションが載っています。
積立のメリット、デメリットの双方について詳しく解説されており、勉強になりました。

積立投資のすべて (現代の錬金術師シリーズ)
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