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勤務不動産鑑定士の年収

「不動産鑑定士」でググると、関連キーワードで「年収」が上位に表示されます。
それだけ、「試験に合格したら年収はいくらか」「給与はどのくらいもらえるのか」を知りたい人が多いのでしょう。

たまたま、ある不動産鑑定事務所の求人情報(平成26年2月現在)に、社員の実際の年収が載せてありました。
社名は伏せますが、業界でトップ10には入り、REITの評価などもやっている中堅事務所です。

「2012年 従業員平均年収は647万円(事務職含む)、平均年齢39.8歳」

この「647万円」には、給与が低めの事務職の人も含まれるため、鑑定士と事務スタッフの標準的な割合などから、この事務所に所属している不動産鑑定士の平均年収は、700〜750万円ぐらい?と推測されます。

この水準は、感覚的には、中堅〜大手の事務所の年収相場に近いと思います。
下記サイトによれば、厚生労働省のデータに基づく平均年収は600〜800万円程度で推移していて、それとも整合します。
年収ラボTOP > 資格別 年収サーチ > 不動産鑑定士の平均年収

ただし、これは実務経験をそれなりに積んだ一人前の鑑定士の場合です。
試験合格後に鑑定事務所に転職する場合の最初の年収は、もっと低くなります。

例えば、30歳前後で、試験合格したて、鑑定士になる前(実務修習前)の人の入社時の給与水準は、
・大手事務所で年収500万円ぐらい
・中小事務所で年収400万円ぐらい
ぐらいが相場ではないでしょうか。地方の個人事務所などでは300万円台も多いと聞きます。

これが試験の難しさと比べて安いのか高いのかは何とも言えませんが、鑑定士の仕事も報酬も(地価公示など役所の仕事以外は)市場の需要と供給で決まるので、まあ妥当なのでしょう。

私のケースでは、旧2次試験合格後、不動産の知識や実務経験の全くない状態で、比較的大手の鑑定業者に転職しました。
当時は28歳、残業代なしの年俸制で600万円台?だったように記憶しています(うろ覚え)。
地方や個人事務所の同期と「給料がどうか」と話した中では、かなり恵まれた部類でした。

ただし、当時は不動産ミニバブルの時代で、こなさなければいけない評価案件の数はハンパなく、残業代ゼロの中で、夜中まで残業を繰り返し、同僚と給料を時給換算して嘆く日々でした。
労働量を考えれば、決して好待遇とはいえなかったと思います。

全体的には、やはり東京の大手事務所の方が、仕事量が多く(労働時間は長い)、依頼者からもらえる評価報酬も相対的には高めなので、給料も高くなる傾向があります。

なお、以上はあくまで不動産鑑定事務所に勤務する場合の年収です。
鑑定士の中には、金融機関や一般企業、役所などで鑑定とは関係ない仕事に就いている人もたくさんいます。その場合には、それぞれの会社や職種の給与水準によります。

また、事務所勤務ではなく、独立開業した場合の年収については、本当にピンキリなので、「どのくらい稼げるか」一概に言うのは困難です。

事業と生活が一体化し、支出の面でも会社員より有利な面、不利な面があるので、勤務時代の年収と単純比較できない面もあります。
(参考記事)不動産鑑定士で開業したらどのくらいコストがかかる?

ただ、私の実務補習(昔は「実務修習」ではなくて「実務補習」でした)の同期や、先輩の鑑定士で、独立開業した知人10人ぐらいに限って言えば、東京でも、地元Uターンでも、仕事がなくて廃業した、という話は聞きません。
むしろ、「○○さんがそこそこ儲かっているらしいよ」という話はあります。

※だからといって誰でも独立できるわけではなく、勤務時代から着々と努力して、自分のポジションや得意分野を確立でききるかどうかがポイントになるでしょう。

不動産鑑定士も他の資格と同様昔より厳しいのは確かですが、税理士、会計士、司法書士などと比べると業界規模が小さく、ニッチな商売なだけに、実は他の士業ほど地盤沈下が起きていないという面はあると思います。




       
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