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日経ヴェリタス(2014/4/6号)の新興国特集

日経ヴェリタスで新興国の特集が組まれていました。
新興国 次の勝ち組 政治・経済・将来性 20ヵ国を徹底調査

政治・経済・将来性の3点から、今後有力な新興国をランキングしています。
総合ランキングは、ナイジェリアとマレーシアが同点首位、フィリピンが3位、次いでタイ、中国の順となっています。

この手のランキングは、項目のポイント付け次第だったり、結論ありきで構成されることも多く、主観の要素も含まれます。
今回の記事で言えば、全体を通じて「ナイジェリア」を打ち出したい感じが伝わってきました。

ランキング自体も興味深いのですが、むしろ、3つの評価軸(特に「政治」)と、客観的な指標である各評価項目は参考になりました。

1.政治
新興国リスクの一つである、政治や社会の安定度や成熟度を示す2つの指標を用いています。
調査対象の中では、ポーランド、マレーシア、チリなどが上位。

(1) 世界腐敗認識指数
国際NGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」が毎年公表している、各国の汚職度合いを示す指数。
濃い赤ほど汚職やワイロが蔓延している。


(日本支部「トランスペアレンシー・ジャパン」Webサイトの「CPI2013マップ」」

(2) 報道の自由度
フランスに本部のある「国境なき記者団」による、世界各国のメディア自由度ランキング。

以下で見られます。
World press freedom index 2014(英文)
報道の自由度ランキング - 世界経済のネタ帳


2.経済
(1) 経常収支のGDP比
(2) 外貨準備のGDP比
(3) 対外債務のGDP比

外国に対する借金や、国のフトコロ事情からその国の信用度を示すものです。

マレーシア、ナイジェリア、タイなどが上位です。
マレーシアは主要産業である電子部品など、ナイジェリアは原油輸出で潤っているそうです。

なお、評価項目ではないものの、資源国の場合は、輸出先の分散度合いも重要との指摘は参考になります。(例として、同じ南米の中でも、チリは輸出先の2割以上が中国である一方、コロンビアは約5%で中国リスクが低い。)
貿易面でもリスク分散が大事です。


3.将来性
(1) 人口増加率予想
  世銀の人口増加率見通し(2020年対2010年)

(2) 成長率予想
  IMF(国際通貨基金)の2014年〜2018年の成長見込み

確かに、ナイジェリアは、総人口が1億7千万人と大きいうえ、年齢中央値が18.2歳(日本は46.1歳)と非常に若く、2010年〜2020年の人口増加率も+28.6%と2位のフィリピン(17.6%)を引き離すなど、ポテンシャルの高さは目立ちます。
従来の原油輸出主導型の経済からのステップアップが課題とのこと。

最近、GDPが南アフリカを抜いてアフリカ最大となったと注目されています。
(参考)ナイジェリア経済、南ア超えアフリカ最大に(AFPBB)


紙面では、ヴェリタス一押しの「ナイジェリア」への具体的な投資方法も紹介されています。
ナイジェリア企業も組み入れられている「パン・アフリカ株式ファンド」(損保ジャパン日興興亜アセットマネジメント)などの投資信託や、アフリカ対象のETFです。

海外ETFであれば「マーケット・ベクトル アフリカ・インデックスETF」あたりでしょうか。

「パン・アフリカ株式ファンド」は、SBI証券でも販売手数料3.24%、信託報酬は2.2732%と、自分ではとても購入対象にはなりませんが。。


具体的に投資するしないは置いておくとして、変化の激しい新興国ですので、今回紹介されていたような観点で日頃からアンテナを張っておくのも大事かなと思います。

ちなみに、日経ヴェリタスは定期購読しないと読めないものと思い込んでいました。単品購入したい場合、冒頭のリンク先の日経ストアでのダウンロード販売か、紙ベースで見たい場合にはAmazonで可能です。

日経ヴェリタス 2014年4月6日号
(Amazon)

【関連記事】
「ブレイクアウト・ネーションズ 大停滞を打ち破る新興諸国」(ルチル・シャルマ著)
「新興国の時代」は終わるのか(大和総研レポート)
南アフリカ・ランド建て債券(金利7%)を購入後3年経ったがまだマイナス



       
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