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独立したら仕事を選ぶのが大事

士業の独立開業について、「独立したらどんな仕事でもやらないといけない」「どんな業務にも対応できるスキルを身に付けることが必要」といった意見があります。

しかし、自分の経験では、独立したら仕事を選ぶことがとても重要だと思います。

○サラリーマンと違うのは仕事を断れること

会社員の頃は、転勤や異動もあるし、どんな仕事でも会社の指示があれば基本的にはやらないといけません。
ある程度のポジションにつけば、仕事を選ぶことも可能かもしれませんが、若いうちは、自分の判断のみで「この仕事は断ります」とは言えません。組織なので当たり前です。

しかし、独立してからは、仕事を断ったり、顧客を選んだりすることが当たり前になりました。

断る理由は、「ムチャな報酬や納期」「自分の専門外」「ただ忙しくて請けられない」など、いろいろあります。「あまり関わりたくないお客だから」というのもあります。

相手への伝え方は気を付ける必要がありますが、自分の裁量で仕事を断れるのがサラリーマン時代と根本的に違うところです。


○士業も仕事の幅は広い

不動産鑑定士の仕事一つとっても、評価の依頼者、依頼目的、評価する物件は本当にさまざまです。自分も独立したての頃は、「どんな仕事が来てもできるようにしなければ」と思っていました。

しかし、幅広い分野全てについて精通している鑑定士というのはおそらくいません。会社員時代や、独立する前に勤めた事務所での経験から、ある程度得意な領域が決まってきます。

私の場合、公共の仕事(国や自治体からの仕事)は経験がないし、裁判関係の仕事なども弱いです。知り合いの弁護士から相談されたこともありますが、断りました。

その代わり、投資関係の仕事(収益評価)は、経験が長いし業界の人的ネットワークもあるので、鑑定士の中ではかなり強いと思っています。

実際に、鑑定士の同期で独立した人を見ると、それぞれバラエティーに富んでいて、業務分野が意外とかぶっていません。お互いに「そんな仕事もあるんだね」と言ったりしています。

他の士業、弁護士でも税理士でもFPでもきっと同じではないでしょうか。


○何でもできる=何にもできないのと同じ

このように、どんな資格も業務分野は本当に広いので、「何でもできます!」というのは、「全て中途半端にしかできません」と宣言しているのと同じです。

いわば、胃腸科のお医者さんが「脳外科も整形外科も診られます」と言っているのと同じで、依頼する側から見れば、こんな人には頼みたくないでしょう。

経験上、「何でもやります!」タイプの人は、仕事を受注する時だけは調子がよいのに、肝心のアウトプットは往々にしていい加減なことが多いです。

また、やたら多くの資格保有をアピールしている士業の方もいますが、「●●士」の肩書が多いからと言って、どの分野にも精通しているかといえばそうではないことが多いです。
一人の人が専門性を発揮できる領域には限りがあるからです。

むしろ、特定の分野、領域での実績や経験、能力をアピールしている人の方が、同じ士業としても信頼できます。


○断る勇気をもつ

「何でもできます」と言わないまでも、ムチャな納期や報酬の仕事を請けたり、不得意な分野の仕事を無理して請けても、自分にとってマイナスですし、結局顧客の信用を失うことにつながります。

また、一人で独立する場合には、しょせんキャパに限界があるので、どこかの時点で断らなければいけない場面が出てきます。

専門領域を持つと同時に、「仕事や顧客をうまく選べるようになる」ことが、小規模に独立してやっていくのに大事なポイントだと思います。

最初の頃は、「断ったら次につながるチャンスがなくなる」と思うかもしれませんが、無理して請けなければいけないような顧客とつながりを持っても、ゆくゆくプラスはない、と割り切ればいいでしょう。

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