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不動産鑑定士試験が簡単になる?

先週、不動産鑑定士試験を所管する国土交通省(土地鑑定委員会)より、今後の鑑定士試験について大きな発表がありました。

報道発表資料:不動産鑑定士試験実施の改善について - 国土交通省

いろいろ書いてありますが、「短期合格ができるよう問題を簡単にします」ということのようです。

出題見直しの目的はこうあります。

短答式試験及び論文式試験について、学生等の若年層の方や不動産分野での職務経験のない方にも積極的にチャレンジしてもらうため、そうした受験者でも基本的な知識・理論及びその応用能力を十分に身に付けていれば短期合格が可能となるよう、試験問題の見直しを行います。


具体的内容は、添付の別紙のとおりです。

○短答式
・行政法規・・・出題対象法令数を減らす
・鑑定理論・・・理論を重視し、鑑定実務色の濃い問題を減らす

○論文式
・鑑定理論(記述)・・・短答式と同じく、鑑定実務色の濃い問題を減らす
・鑑定理論(演習)・・・鑑定評価書の全手順ではなく出題を重点化する、計算量を減らす

まずはH28(来年度)の試験から以上の方針で行い、H29以降、民法、経済学、会計学も見直すとしています。

「範囲が減る」「実務的な問題が減る」「計算が減る」、すなわち問題を簡単にして受けやすくするのが主目的です。

特に、「学生等の若年層の方や不動産分野での職務経験のない方にも積極的にチャレンジしてもらうため」とある通り、最近の受験者数の減少、とくに若い人が減っていることへの対応でしょうか。

鑑定士の高齢化(すでに大分高齢化していますが)による将来の地価公示の担い手不足を防ぎたい意図もみえます。

老舗鑑定士ブログ「鄙からの発信」でも同様の指摘があります。
鑑定士残日録-8-易化する試験 | 鄙からの発信・残日録

折しも、この発表がされた6/26は、今年の短答式試験の発表日でもありました。
報道発表資料:平成27年不動産鑑定士試験短答式試験合格者の発表について - 国土交通省

今年の短答式は、受験者数1,473人、合格者数451人で、年々減り続けている受験者減少のペースはさすがに緩やかになってきましたが、合格者の平均年齢は39歳と高いです。
(平成26年度:受験者数1,527名、合格者461人)

(昨年のブログ記事)
平成26年不動産鑑定士試験(短答式)の合格発表

短答式のあと、さらに論文式、実務修習があるので、今のままでは、鑑定士になるのは平均40歳以上となってしまいます。

試験制度が違うので単純比較はできませんが、私の受かった平成14年の2次試験の平均年齢は31歳でした。
若い人が減っているのは明らかです。

問題をとっつきやすくして、間口を広げれば、専門学校もよりPRしやすくなりますし、若年層の受験者減少には一定の歯止めも期待できます。

ただ、そもそも鑑定士が新しい領域を拡大して、稼げるようにならなければ、「受かっても食っていけない」というイメージは変わらないでしょう。

鑑定士試験を受ける若い人を増やすには、役所や協会ではなく、結局は現役の鑑定士の頑張りにかかっているといえます。



       
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