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ブラックロック・インパクト株式ファンドの月次運用レポート

去年の9月に設定された、「ブラックロック・インパクト株式ファンド」の月次報告書が、ブラックロックのHPにアップされています。

ブラックロック・インパクト株式ファンド(ノーロード/為替ヘッジなし)

当ファンドは、日本を含む先進国の株式を投資対象とするアクティブファンドです。
「健康」「環境」「経営姿勢」などの観点で、企業に関するデータを収集分析し、投資魅力度の高い企業を選定してポートフォリオを組みます。

設定間もない投信ですが、今までのアクティブファンドとは毛色の違う、「社会的インパクト」を掲げたファンドで、コストも外国ものとしては比較的安いので、お試しで少々持っています。

以前、モーニングスター主催の商品説明セミナーに行きました。
月次レポートでは、銘柄も含めてもう少し詳しいことが明らかになっています。

○ブラックロック・インパクト株式ファンドの国別比率・セクター比率

当ファンドの国別比率、セクター比率は次のとおりです。
(昨年12月末現在。当ファンドはファンド・オブ・ファンズで、上記は投資対象サブファンド「BSF ブラックロック・インパクト・ワールド・エクイティ・ファンドの構成です。)






一方、当ファンドがベンチマークとしている「MSCIワールドインデックス」の国別・セクター別比率もみてみました。

MSCIワールドインデックスのデータはこちらで検索できます。
Equity fact sheet search - MSCI

(MSCIワールドインデックス、12月末時点)




インパクト株式ファンドの方が、ヘルスケアへの配分がやや多いですが、国別、業種別比率はベンチマークと大きくは変わらないようです。

下記のとおり、当ファンドの上位10銘柄を見ても、製薬会社が多少多いものの、アップル、グーグル、マイクロソフトなどのインデックス構成上位企業も目立ちます。

セミナーの説明でも、サブファンドの組入銘柄は「200〜800銘柄」とかなり多いので、指数構成と大きく異なるポートフォリオにはなりにくいでしょう。




○インパクト株式ファンドの着目する非財務情報

では、このファンドのアクティブファンドたる由縁はどこにあるのでしょうか。
当ファンドは、「社会的インパクト」の内容を次のように説明しています。(クリックで拡大)



具体的には、
・「疾病研究」、「環境保全への取組」、「企業文化」のポイントの高い企業をオーバーウェイト
・「社会的・道徳的等問題」、「訴訟」の問題が多い企業をアンダーウェイト
するとのことです。

ファンド紹介ページでも、社会的インパクトをこの5項目で説明しています。



そして、各項目についてどんなデータを分析するのかは、レポートに概略の記載があります。

・疾病研究
 疾病研究(障害調整生存年数(DALY※)による判定)を行っている
 ※「疾病により失われた生命や生活の質を包括的に測定するための指標」で、WHOなどで使われているそうです。

・環境保全への取組
 過去12ヶ月間の環境保全技術関連の特許申請

・企業文化
 従業員満足度の高い企業(外部機関からデータを入手?)

・社会的・道徳的等問題
 過去24ヶ月間の社会的・道徳的等問題の公表

・訴訟
 過去24ヶ月間の訴訟の公表

米国ブラックロック本社を中心に、各国の運用部門が、企業の公表データ、専門機関や公的機関のデータ、ネットなど常時さまざまなデータを収集しているそうです。

上記5項目を中心とした非財務情報の分析と、財務収益面の評価を合わせて、投資先候補を絞り込み、対ベンチマークでオーバーウェイト/アンダーウェイトしてポートフォリオを組むイメージでしょうか。
そういう意味では、やはり「インパクト投資」ではなく、ポジティブスクリーニング主体のESGファンド的なものですね。

なぜこの5項目なのか?についてはより説明が欲しいところですが、個人的には、中長期的に社会的にいい影響をもたらすであろう企業を、主観や裁量を排除してとことんデータ分析で選別するプロセスは、鎌倉投信などとは真逆のアプローチでこれはこれで面白いです。
実際のパフォーマンスはインデックスにかなり近づくような気もしなくもないですが。。

今は株安局面で、純資産は伸びにくいとは思いますが、下落時などにスポット買いなどしてみようかと思います。

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