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鎌倉投信の「いい会社訪問」(マザーハウス・山崎大祐さん講演)

鎌倉投信の「いい会社訪問」で、先日投資先に加わったマザーハウスの本店に行ってきました。
副社長・山崎大祐さんの講演と、お店の見学でした。

【東京】「いい会社訪問 〜マザーハウス 本店!山崎副社長講演〜 」のご案内〜受益者対象〜

かつて外資金融にいた山崎さんと、鎌倉投信・新井和宏さんの対談は興味深かったです。



●途上国から世界に通用するブランドをつくる

マザーハウスは、バングラデシュをはじめ途上国で、バッグなどのアパレル製品をつくり、主に日本で販売しています。

代表兼チーフデザイナーの山口絵理子さんが2006年に創業、慶応の竹中平蔵ゼミの一学年先輩で、ゴールドマン・サックス出身の山崎さんが2007年に加わり、現在は国内17店舗、海外7店舗を展開しています。

「途上国から世界に通用するブランドをつくる」という理念のもと、現地の素材と現地の技術を活かしたクオリティの高いものづくりで、途上国の「貧しい」「可哀そう」というイメージを変えました。デザイン性や機能性が高く、知人友人にもコアなファンが多いです。


●2人のリーダーがマザーハウスの強み

山口絵理子さんが「社会起業家」として大きく取り上げられたこともあり、マザーハウスといえば「山口絵理子」という印象が強いです。

しかし、金融出身で数字やマネジメントに長けた山崎さんの存在なくしては、ここまで会社は成長しなかったでしょうし、鎌倉投信が関わることもなかったでしょう。

山崎さんによる山口絵理子さん評は「本質を絶えず問う」「現場第一」タイプ、山崎さん自身は「全体をマクロに見る」タイプです。

鎌倉投信の新井さんも、この「バランス」が投資する側からみて安心感があるとのこと。
山口絵理子さんと山崎大祐さん、異なる才能をもった2人のリーダーの相互補完による絶妙なバランスがマザーハウスの強みです。




●マザーハウスが鎌倉投信の投資を受けた意味

マザーハウスは、今までVCの出資やIPOなどの話をことごとく断ってきました。いろんな色のお金が入ってくることによって、長期的な経営と、自分たちの理念を貫き続けることが難しくなるためです。

しかし、今回なぜ鎌倉投信の投資を受け入れたのか? 山崎さんのコメントは示唆に富みます。

・鎌倉投信のようなことは自分がやりたいと思っていた。でも、自分はそれができず、金融を離れて事業会社で社会を変えることを目指した。だから鎌倉投信を知って「悔しい」と思った。

・「志のあるお金」で「いい会社」に投資するなんて無理!リターンが出るの?と疑った。だから、新井さんの本を読み、鎌倉まで出向き、運用の細かいことを根掘り葉掘り聞いた。そこで、鎌倉投信が金融のプロ、本物だと分かった。だから投資を受け入れた。

・日本では、会社を大きくするのに上場以外の資金調達方法がほとんどない。銀行借入も個人保証が当たり前。適度な距離感で、会社を長期的な視点で見てくれる鎌倉投信のような存在はとても有り難い。新しい金融のかたちとして意義がある。

・四半期決算など短期志向、株主偏重では社会にいいものはつくれない。短期的な利益に追われれば、VWの不正のようなことも起こる。過度な市場主義のもとでは、正しいガバナンスもできるわけがない。

・だから、今の金融の構造(「システムの暴力」と表現していました)を変えないといけない。鎌倉投信はまさにそのチャレンジ。一人ひとりのお金は小さくても、集まれば大きな力になる。


●顧客の声をくみとる力

マザーハウスは、顧客との「座談会」から生まれた「ザダン」シリーズなど、顧客や現場のスタッフの声をくみ取っていち早く商品化できるのも強みです。

また、片麻痺の人のための「ワンモーションウェストバッグ」など、マイノリティーの人達のニーズを積極的にイノベーションにつなげています。ものづくりを通じて、多様性の尊重と相互理解を目指すマザーハウスの考え方が、実際の商品開発に反映されています。

デザインや機能性はもちろん、会社との距離の近さ、一体感があるところも支持されているポイントだと、講演後のフリータイムでスタッフの方と話していて思いました。
店舗への権限移譲が進んでいて、現場の人が積極的にアイディアを出す文化が育っている印象です。

個人的には、ザダンシリーズのベストセラー「ザダン トート」はとても気に入ったので、近々買ってしまいそうです。

ちなみに、マザーハウスのイベントは計3回、本店と横浜ベイクォーター店であったのですが、その場でバッグを購入した受益者仲間がすでに3人います(笑)。


密度が濃くて、マザーハウスのことをより知りたくなるイベントでした。
金融を変えたいという志を同じくする山崎さんと新井さんだけあって、これからあるべき金融の話は響きました。

店舗のスタッフさんとも交流できて収穫たっぷりの「いい会社訪問」でした。

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